蓼科の紅葉はピークを過ぎ、落葉が始まっていた。一週間ほど来るのが遅かったようだ。とは言っても200km離れた地からでは、なかなかその時期を当てるのは難しい。
もう何度も訪れているので、宿前での記念撮影はしない。今日は少々行程が長くなる予定だ。朝食は一番最初の時間帯でも8時であったので、先に荷物を積んでから朝食をそそくさと済ませ、宿を後にした。
まず目指すのは、岐阜県の高山だ。ここで古い町並みを見ながら、お昼にしたい。
国道152号を使って伊那を通り、国道361号で木曽福島を経由。あとはそのまま361号一本で高山に到着だ。
それにしても木曽はいいところだ。「木曽」と言えばその名は知れており、関東、中部地方の人はだいたいその場所やイメージを想像できるだろう。もちろん田舎なのは当然なのだが、その辺の田舎とは雰囲気がとがう。本格的な田舎なのだ。辺境の地という意味ではない。何か田舎の中でのブランドっぽいものを感じる。空の青と緑(この時期は赤・黄)のバランスが良いし、都市と離れ過ぎた寂しさや辺境さを微塵も感じないのだ。全てが整っていて(設備ではない)、その地にいるだけで、もてなされている感覚に浸ることができる。湧いてきた感想は「こんなところに住んで大変だなあ」ではなく、「こんなとこに住めて良いなあ」だ。なんだろう、今回は通り過ぎただけになってしまったが、とても心が洗われた。今度はじっくりと滞在してみたい。
昼過ぎに高山に到着。飛騨牛を食べたかったが、ここは高山らーめん。
それからさんまち通りで今宵の地酒を物色。
さて、ここから白川郷に向かう。一般道では山深い道を進まなければならないので、ここは時間効率も考えて東海北陸道で一気に進んでしまう。
それにしても東海北陸道、飛騨清見ICから白川郷ICまでは、ほとんどがトンネルでバイク乗りにとっては少々キツイ。極め付けは、白川郷IC手前の全長11kmのトンネルだろう。いくら進んでも出口が見えない。気分が悪くなってくる。
白川郷は世界遺産だけあって、しっかりと大きな駐車場が設けられている。バイクは200円。
集落へは駐車場から「であい橋」を渡る。この橋は川幅のとても広い庄川に架けられており、橋の途中からは雄大な自然が望める。
国の重要文化財「和田家」。築300年、3階建ての合掌造り。入るには入館料が必要だ。
平日ということもあったためか、ほとんどが外国人(東洋系)だった異国情緒あふれる?白川郷を後に、今晩泊まるキャンプ場へ向かう。
今日は五箇山相倉野営場。Googleマップでは「五箇山国民休養地キャンプ場」となっている。
ここは世界遺産、五箇山の相倉合掌造り集落の奥にある。相倉集落には23棟の茅葺き屋根の合掌造りがある。集落の入り口の「相倉屋」というところでお金を払い、集落の中を通ってキャンプ場に行く。利用料はバイクは1000円だ。駐車料金は取られない。
Yasu
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