【道の駅・長野県】意外な地域が日本のくるみの名産地だった

雷電くるみの里

くるみは身近な食材

朝食は毎日同じメニューだ。

豆乳をかけたオートミールとヨーグルト、野菜ジュースだ。仕事のない休日は、これに野菜サラダと目玉焼きなどを追加する。

ヨーグルトには手で細かく割ったくるみをひとつまみふりかけ、その上にイタリア産の蜂蜜をスプーン1杯かけていただく。くるみを入れることによってよく噛むようになり、食感もアクセントになってなかなか楽しむことができる。くるみにはオメガ3脂肪酸や抗酸化物質(ポリフェノール、メラトニン)などが含まれ、健康維持にはうってつけである。蜂蜜も栄養たっぷりだ。

普段くるみは近くのスーパーで買っているが、ずっと同じことをしていると、くるみでさえだんだんとこだわりが湧いてくるというものだ。

 

長野県東御市はくるみの名産地

雷電くるみの里という道の駅があるのはちょっと前から気づいていた。長野県の佐久市~東御市に興味が湧いてから、この辺りの地図をよく見ていたからである。

くるみについてちょっと調べてみた。

市販されているものはカルフォルニア産や中国産が多いのは皆さんご存知だとは思うが、日本国内の生産量では長野県東御市が一位だそうだ。ここで生産されるものはシナノグルミ(信濃ぐるみ)といい、殻が薄くて柔らかく身は大きい。東北地方にもともと自生していた日本固有種ヒメグルミ、オニグルミは殻が非常に硬くて分厚く、身が小さい。

 

くるみゆべし

先日、福島に行った時のお土産で「くるみゆべし」というお菓子を買ってきて食べた。柚餅子と書いて「ゆべし」と読むように、元々は柚子の中身をくり抜いたものを容器にして、その中で蒸された餅を乾燥させて食べていたそうだ。現在、関東と東北地方では主にくるみを包んだものが主流となっている。

 

信州に来たら蕎麦が食べたくなる

さて、道の駅・雷電くるみの里であるが、上信越道小諸インターチェンジを下りて5分ほどで到着する。

 

建物の中は、資料館と地元特産のくるみを使ったお菓子などの土産品売店、農産物直売所、食堂がある。

晴天の休日のためか、建物内は大変混雑していた。

ちょうどお昼になっていたので、先ずは食堂で休憩することにした。

この道の駅ならではの、くるみダレのざる蕎麦をいただいた。

すりおろしたくるみを蕎麦つゆに溶いて、つけダレにする。くるみの油分がつけダレの味に独特のコクとまろやかさを与えている。カウンターのすぐ脇で打たれた新鮮な蕎麦に私は山葵を添え、しっとりと絡みついたくるみダレとともに舌鼓を打つ。

100グラム600円

170kmのライディングのほどよい疲れを癒した後、今日の目的である朝食のくるみを求めに売店へ足を運んだ。秋から冬にかけて収穫されるくるみは、この時期には残っているか少々心配だったが、まだ売られていた。市販されているような保存が効くパッケージは当然省かれ、透明なパックにたっぷりと入ったくるみ。100グラム600円と決して安くはないと思ったが、作業の行程を考えるとそうとは言えないか。不器用な自分自身では決して殻付きくるみは買わないだろう。その上、日本産のくるみなど地元では買えないし、食べた記憶もない。

 

名物・雷電焼き

湿気るといけないので、くるみを1パックとレジ横で売られていた名物・雷電焼きを買った。地方に来て「名物」などという文字を見つけると、どうしても気になってしまう性分だ。

雷電焼きは今川焼きのようなものと言ったらわかりやすいか。中にはクリームとくるみが入っている。建物横に植えられているくるみの木の下で、食後のデザートとして冷たいコーヒーと一緒にいただいた。

別腹までしっかりと満たされたところで、今日の最高気温では外で停まっているのが一番辛い。走っているのが一番だ。

そろそろ東御の空を満喫することにしよう。

 

くるみ細工

 

Yasu

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